ジャズとテニスの雑記帳

ジャズ・テニスそしてオーディオやミステリーについての日常を綴ります

ジャズ徒然草 1 The Blues!

この記事は、”ジャズ愛聴盤シリーズ”といして書いたものですが、シリーズ名を変更させていただきます。

ジャズ徒然草 にその1となります。

これからもご贔屓のほど、よろしくお願い申し上げます。

では・・・

 

ジャズ奏者の中には、自分の楽器以外にヴォーカルも担当?してしまう人たちがいます。

 

私がすぐ思い浮かべるのプレイヤーは、ジョージ・アダムスとアーチー・シェップです。

他にもミンガスも歌います。歌うというより「怒鳴る」?ですか。

御大サッチモは余技でなく二刀流ですね。

 

ジョージ・アダムスのアルバム Life Line

 

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アーチー・シェップのアルバム Blue Ballads

 

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二人ともテナーサックス奏者です。

そして、このアルバムでは歌も演ります。

歌うのはBluesです。

 

ブルース・マンはこういう人たちですね。

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この中には、原初的なブルースから、ロックンロールやリズム&ブルースへの変化形の予感を聴かせるものまで、種々あります。

 

ジョージ・アダムス、アーチー・シェップ、二人とも原初的なブルース・フィーリングだと思います。

曲には入っていない、生ギターやハーモニカが聴こえてくるようです。

聴こえない音を聴くのも音楽です。

 

この2枚のアルバム、サックスもいいけれど、歌もいいです。

もの凄くいい My Bluesです!

カルロス・アルカラス 来ましたね

18歳11か月のカルロス・アルカラス(スペイン)が、マイアミ大会に於いて、テニス・マスターズ史上3番目の若さで優勝しました。

(ちなみに、最年少はマイケル・チャン、2番目はラファエル・ナダル

 

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これほど観る価値のある選手は、他に、フェデラーナダルの二人位かな、と思わせる質の高いテニスです。

 

ジョコビッチの技術とナダルのメンタルを持ち、更に、自分だけのアルカラス・スピードを持ったとんでもない選手!

 

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以前、私は、アルカラスのことを、「スーパー錦織圭」と表現しましたが、予想を超える早さでそこを通り越して、誰でもないカルロス・アルカラス になりましたね。

(2022年1月22日付 拙ブログ「カルロス・アルカラスの将来」も見てね)

 

これでフェデラーのサーブを身に付けたら・・・

 

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ビッグ3,ネクストジェン、ニュウ・ネクストジェン、テニス界が活性化して、今後のテニス観戦がますます面白くなります。

 

[画像はGAORAさんからお借りしました]

ティボール・ヴァルガ という音楽家

FM放送の「クラシックの迷宮」は日曜夜の放送です。

先月は開演に遅刻?してしまい、途中からのリスニングでした。

 

流れているバイオリンの名曲・・・

素晴らしい演奏です。

 

番組内容も確かめずにいたので、シェリングかな?と思いましたが、ちょっと違いますね。バイオリンもオーケストラも違う・・・誰だろう?

 

片山杜秀さんのMCで、ティボール・ヴァルガ(という人)だと知りました。

 

音楽が丁寧で温かい。音が生き物のように響く。

こんなバイオリニスト、いたかなあ?

ジャズファンの中では、クラシック・バイオリン好きを自認している私ですが、ヴァルガという人は知りませんでした。

 

下のCDは、名バイオリニストを網羅した5枚組セット。

ヨハヒム、サラサーテ、イザイの伝説の3人をはじめ62人の名バイオリニストが紹介されていますが、この中にも、ヴァルガの名前はありません。

 

このCDはEMIの出版なので、名バイオリニストでも入っていない人はいます。

個人的にはイツァーク・パールマン五嶋みどりにも入ってほしかったですね。

脇道にそれました・・

 

 

調べてみたところ、ヴァルガは1921年ハンガリー生まれ。

アルテュールグリュミオーと同年生まれの人でした。

世代の近いバイオリニストとして、1918年生まれのヘンリク・シェリング、1919年生まれのジネット・ヌヴー、1920年生まれのローラ・ボベスコがいます。

錚々たる顔ぶれですね。

 

当市の図書館にヴァルガのCDがありました。

4枚組の「ティボール・ヴァルガ へのオマージュ」

 

 

これほど素晴らしい音楽を紡ぎ出すバイオリニストが、何故有名でないのか?

答えはライナーノーツの中にありました。

 

「貴方は何故有名でないのか?」と聞かれて。

 

「私はソリストとしての仰々しいキャリアを積むつもりはありません。ソリストのキャリアを積み上げるということは、大きなビジネスを営むのと同等なのです。

私は音楽を売ることよりも音楽をプロデュースしたり演奏したりする方に興味があるのです。

私は自分のやってきたことに対して満足していますし、とてもうれしく思います。私は生活のためにヴァイオリンを持って飛行機であちこちの都市を回るのです。

私はキャリアのためではなく、音楽のために生きるのが好きなのです。」

 

一隅の音楽ファンとして、何となくですが、”心の核のところで感じる”ものがありますね。

 

ウクライナのためのコンサート

3月26日のNHK・FM放送で、

ウクライナ支援コンサートという3時間半の番組がありました。

 

優れた音楽家が、特別な動機をもって演奏すると、こんなにも特別な音楽になるのかと思い知らされました。

 

放送内容を書きます。

いずれも今年の3月にヨーロッパで行われた演奏会です。

 

曲目

ベートーベン   バイオリン協奏曲

モーツァルト   バイオリンとビオラのための協奏交響曲

ベートーベン   交響曲第5番

シルヴェストロフ エレジー

シルヴェストロフ 賛歌2001

グリーク     ピアノ協奏曲

ドボルザーク   交響曲第8番

ヴェルビツキー  ウクライナ国歌

 

演奏者

ミュンヘンフィルハーモニー管弦楽団

バイエルン放送交響楽団

バイエルン国立管弦楽団

プラハ放送交響楽団

フランス国立管弦楽団

 

指揮

ラハフ・シャニ

マンフレート・ホーネック

 

ソリスト

バイオリン アンネ・ゾフィー・ムター

ピアノ   ヤン・リシェツキ 

 

日本でも、また、クラシックに限らず同様の行動はあります。

私もできることはしていきます。

 

ムターは大好きなバイオリニストです。今回の2曲を聴いて更に好きになりました。

この人は 情念の表現が圧倒的! しかも 品があります。 

 

オーディオ備忘録 51 オーディオショップ AVBOX でレコード洗浄

 当市唯一の?オーディオ専門店 AV BOX

 

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今日はレコード洗浄に来ました。

AVBOXにはドイツ製の70万円の超音波洗浄機があります。使用料はLP1枚(3分洗浄・3分乾燥)220円です。

 

ノイズの増えたLPは、こちらを利用しています。

効果は確実にありますね。

お金があれば1台欲しい機械です。乾燥機能なしだとかなりお安くなるようです。

 

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洗浄に持ってきたレコードはこの3枚。

 

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洗浄機の置いてあるところは、お洒落なくつろぎスペースになっています。

ふと横を見ると、木のケースに入ったQUADのESL(だと思います)が置いてありました。

 

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AV  BOXというお店は、大変多くのオーディオ機器が置いてあり、静かな環境で様々な試聴をすることができます。

社長さんと専務さんは、私のようなチープな客でも、リード線一組、端子クリーニングキット一組、結構!結構! と笑顔で対応してくれます。

 

確か、数年前にSTEREO誌にも紹介されていましたね。

ホームページはこちら

AVBOX オーディオ専門店 in  静岡

 

反田恭平の視点

反田恭平さん

昨年のショパン・コンクール第2位というもの凄いピアニスト! というだけでなく、独自の音楽レーベルの立ち上げや、自ら創設したジャパン・ナショナル・オーケストラのプロデュースなど多岐に亘る活動をされている音楽家です。

 

NHK・FMに「反田恭平のピアノ・ジャム」という不定期の番組があります。

3月21日に第4回目がありました。

ゲストに荒木奏美さん(オーボエ奏者)、八木瑛子さん(フルート奏者)、常田俊太郎さん(実業家・バイオリニスト)を迎えての1時間40分でした。

 

いやあ、素晴らしいですね。

テーマ・ミュージックがジャズ風というのもワクワクします。

荒木・八木のご両人は反田さんのオーケストラのメンバーです。

指揮者とオーケストラの関係等、3人が語る音楽づくりの話が、従来のクラシックの枠を超えようかという衝撃!

 

反田恭平とその仲間たちの視点に共感です。

 

クラシック音楽は1000年以上、バロックからでも400年を超える歴史があります。

その中で、数多くの音楽家が、音楽を造り、演奏をして音楽の成熟に情熱を傾けてきました。

音楽演奏の記録も、1877年のエジソンに始まり、現在のデジタル録音へと発展してきました。

現代は、これらの歴史的名演をいつでも聴くことができる時代になりました。

 

以下の意見は反感を猛烈に浴びそうなのですが・・・

 

楽家の方たちが、クラシックの名曲の数々を、深く研究し演奏されていることは、充分感じてはいるのですが、少し歴史的な演奏を意識しすぎていませんか? 音楽家もファンも。

 

「あんた、わかってないねえ、クラシックは演奏家によって全く違う表情をみせるんだよ」

 

仰る通りです。

私もグレン・グールドモーツァルトピアノソナタは大好きです。

でもこういう大胆な解釈の、もの凄い演奏をする音楽家は多くはありませんよね。

 

ジャズの場合ですが、同じ曲を演奏しても、その演奏の違いはクラシックの比ではありません。同じ曲とは思えないような場合もあります。

ジャズは即興演奏を主にする音楽ですから、特に違いは際立ちます。

 

クラシックに於いても、古典派以前はそのような余地はかなりあったのではないでしょうか。これは一例ですが。

 

もっと変化・進化が欲しくはありませんか? 

例えば、協奏曲のカデンツァは、独奏者自身の創作を演奏した方が、興味深いものになると思いませんか?

そこには協奏曲中の独奏とカデンツァの相互作用も生ずると思います。

私は、過去の名演奏家カデンツァを現代の演奏家がそのまま弾くことについて、少し違和感を持ってしまいます。

 

その他、旋律やリズム、そして使用楽器や、果ては調性も、変化・進化の対象にしていいのではないでしょうか。

 

大作曲家の名曲を、名演奏家の名演を、素晴らしいスタンダードとして、そこに現代の発想を加えて、現代の表現をする、そういう時代に来ているように、私は思うのですが。

現代音楽家の能力をもってすれば、さもない事だと思います。

 

最後に

反田恭平さんの指揮法のお師匠さんは、キリル・ペトレンコのお師匠さんだそうです。楽しみですね。

 

「反田恭平のピアノ・ジャム」、聴き逃し配信で繰り返し聴いてしまいました。

 

 

 

オーディオ備忘録 50  8インチフルレンジの考察

クラシック4ウェイのシーメンス17eを22aに換装しました。

 

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周波数特性的に、22aは4K㎐近辺に盛り上がりがあります。

信号音を入力し、SPから出る音を自分の耳で判断するという原始的な測定ですが。

 

また、22cも17eも程度の差こそあれ、同じ4K㎐辺りが盛り上がっています。

 

思い出しました。

他のメーカーの8インチユニット、JBLのLE8Tやアルテックの409Bも高域に特徴がありました。古い記憶をたどっての想像ですが、恐らく4~6K㎐近辺だと思います。

 

考察です。

大した実験もしてませんが”考察”です。

 

この周波数上の特徴は、8インチユニット1本だけで聴くためのもの、ではないのか?

 

楽器の基音の上限が4~6K㎐のようです。

シンバルとバイオリンの特徴的な高音部の基音も2~6K㎐にあります。その上の倍音域の音量が小さくても、この4~6K㎐を強調することにより耳の満足度は上がるということではないでしょうか。

 

やや大音量派の私には、22cは喧し過ぎました。

 

このタイプのユニットは、本来、フルレンジ1本で、小音量から中音量で音楽を聴くためのもの。

そういえば、LE8Tにツイーターを足している人はあまりいませんでした、というより私の知っている限りではゼロでした。

 

そんなの常識だぜ! ですね

 

17eはマルチアンプでクロスオーバーを2K㎐にとって、4K㎐のピークから逃れ、4ウェイの中のワンユニットとしてうまくいきました。

ジャーマン・ヴィンテージの味をマルチウェイに取り込みたいという私の目的に、今回入手した22aは応えてくれるのでしょうか?

 

前述したとおり、クラシック用4ウェイでは、17eが250㎐~2K㎐を受け持って大変うまくいきました。

これで充分と思っていたところに22aの登場です。

 

17eから22aへの換装は功を奏するでしょうか?

 

試聴・調整は続きます。