ジャズ
エリック・ドルフィーの評伝本です。 帯は表紙の内側に挟んでありました。 初版時に購入しました。 以前書きましたが、3年前に蔵書をほとんど処分した時に残した10冊のうちの1冊です。 原作の部分で、ドルフイーの演奏・レコーディングのことが年代を追…
ANDREW HILL の ポイント・オブ・ディパーチャー 1964年3月31日 録音 アヴァンギャルダーの中でも個性派(気難しそうという意味で)のピアニスト、アンドリュー・ヒルのアルバム セクステットのメンバーはこの顔ぶれ 思わず、複雑に唸らさ…
エリック・ドルフィーの未発表テイクを集めたLP 1960年と1962年の録音。1962年はJim Crowのみ。 ドルフィーの友人が録音テープを保管し、後年、ドルフィーの親の許可を得てレコード化されたもの、とあります。 ドルフィーの演奏の中では珍しい…
ジョージ・ラッセルの「エズセティックス」 共演エリック・ドルフィー 1961年5月8日 録音 この作品、私はアヴァンギャルド・ジャズのみならずジャズ史上の名盤に数えられると思っています。 ジョージ・ラッセルの編み出した「リディア的概念」は、全く…
前回の続きです。 コンサートの思い出話です。 ポップス系のライブはここでは外します。 このジャンル、私は「ファッション」だと感じているからです。 いい・悪いではありませんよ。 で、やっぱり、ジャズとクラシックになりますね。 コンサートには、昔は…
音楽ファンやオーディオファンと話をしていて、どんな音楽を聴いているかという話になったことはありませんか? 3年前のことです、ある人とオーディオの話をしていて「何を聴かれています?」と聞かれました。 私は、オーディオの話題のつながりから「レコ…
ジャズ愛聴盤シリーズは現在16記事まできています。 私の大好きなエリック・ドルフィーとアヴァンギャルド・ジャズのオン・パレイドですので、違和感(嫌悪感?)を感じる方もいらっしゃると思います。 今回はまともなジャズ名盤の話です。 実は愛読してい…
ドルフィーのヨーロッパ実況録音のひとつ 「イン・ヨーロッパ・Vol.1」 1961年9月 録音 デンマーク コペンハーゲン ドルフィーは、この年と、翌年のコルトレーン・クインテットの一員として、そして1964年にミンガス・グループとして、計3回ヨ…
JJおじさんこと植草甚一さんの「ジャズの前衛と黒人たち」、半世紀ぶりに読み直しました。 自分の本は行方不明のため、図書館から借りました。 覚えているところと覚えていないところがありますね。というより、理解するような読み方をしたところと、そう…
少し前の10月2日 FM放送のジャズ・トゥナイトのゲストに狭間美帆が登場しました。 2017年の東京ジャズでラジオデンマーク・ビッグバンドを指揮した狭間美帆の雄姿に、私は感激しました。 100年のジャズ史を描いた、堂々たる演奏、また、内田光子…
TED CURSON 初リーダーアルバム 「プレンティ・オブ・ホーン」 録音 1961年4月 カーソンのトランペット(ピッコロ・トランペット)にテナーサックスとリズム陣のクインテットを核として、ドルフィーとドラムの二人が交代で加わるというセッシ…
ドルフィーのクインテット&カルテット 「ファー・クライ!」 1960年12月 録音 ブッカー・リトルとの初共演盤。 この二人の演奏を聴いていると、大きな音(スケール)を感じます。ジャズクラブやカフェはもちろん、1000人くらいのホールならPAな…
「音楽&オーディオ」の小部屋 という超人気ブログがあります。 9月19日付で「日本人にジャズは理解できているんだろうか」という表題の記事がありました。 アメリカのジャズテナー奏者ブランフォード・マルサリスの「日本人とジャズの関係に関する疑問」…
植草甚一さんは、ジャズを聴きだしたのは48歳の時だそうです。 ということは1956年、バップ円熟の真っただ中、モード前夜、そしてフリージャズ、アバンギャルドへというまさにジャズ黄金の時代ですね。 セロニアス・モンク、セシル・テイラー、マイル…
JJおじさんこと植草甚一さん。 まさか、過去の人になってはいないでしょうね。 どうしてかと言うと、今、あの頃のジャズはほとんど聴かれていないのではないかと思います。 スイングもバップもアヴァンギャルドも。 植草さんは1908年(明治41年)8…
アルト・サックスとフルートの奏者、Ken Mcintyre の LOOKING AHEAD 1960年6月の録音 エリック・ドルフィーが共演です。 この二人は同じパーカー派と呼ばれ、楽器もアルトサックスとフルートは共通。 しかし、演奏はまるで違います。 伝統を踏まえて独…
エリック・ドルフィーのアウト・ゼア 1960年8月 録音 ドルフィーのワンホーンセッション。 編成が少々変わっています。 チェロ、ベース、ドラムのピアノレスです。 ドルフィーの演奏はややストレイト。この印象のドルフィーは案外少ないです。 ロン・カ…
オリバー・ネルソンのアルバムでドルフィーが共演しているものは2枚あります。 1960年5月 録音 ドルフィーはアルトサックスとバスクラを演奏しています。 オリバー・ネルソンのテナーとの対照的な演奏が楽しいですね。 対照的・・O・ネルソンのBLUESと…
クラシック音楽館における、大友良英さんの”自由な音楽”に感動しました。 自由と言っても、適当!とか行き当たりばったり!ということではありません。 ”上質な自由”は高難度です。 演奏者は”自由な演奏”をするために、とんでもない練習をしていると思います…
昨日放映の番組、大友良英PRESENTS 武満徹の”うた” 武満徹の六つの歌を、大友良英さんが、自己の音楽観や武満徹との交流を経て得た音楽観により、六人の歌手とともに練り上げる音楽ドキュメンタリーです。 内容は、心に感じる素晴らしいものだと思いました。…
NHK・FM唯一のジャズ番組(他にもあるのかな?)がJAZZ TONIGHTです。 スイング・ジャーナル元編集長の児山紀芳さんが長年MCをされていた長寿番組で、氏亡き後を大友良英さんが継がれました。 二人に共通しているのは、溢れんばかりのジャズ愛でしょう。 そ…
ジャズ用システムの反対側にクラシック用システムを置いています。 時々「クラシック用とかジャズ用というシステムはない」というご意見を聞くことがあります。 「ソースに入っている情報をそのまま再生するだけ!」と。 そうですか・・・ そもそもソースに…
「ジャズ愛聴盤」と名打って、大好きなジャズマンのレコードを紹介させていただきました。拙文にお付き合いいただきましてありがとうございました。 エリック・ドルフィーからAEOCまでの10人。 実はこのテーマ「ジャズ愛聴盤」は不人気シリーズでした…
愛聴盤区切りの10枚目は、AEOCのサード・デケイドです。 1984年6月の録音 好みのわかれるバンドかも知れません。私は大好きです。 レスター・ボウイ、ロスコー・ミッチェル、ジョセフ・ジャーマン、マラカイ・フェイバーズ、ドン・モイエ と名前を聴…
高柳昌行。いうまでもなく日本のジャズギタリストで、アヴァンギャルドなジャズマンの筆頭の方だと思っています。 外国のジャズマンのことは書きやすいが、自分と同じ日本人のジャズマンのことは軽々に書くことはできません。何故でしょう? 演奏を聴いたり…
昨日の続きです。 ボロトレーン邸の音を、解るように書いてくれ、とのコメントをいただきました。 ”何に唸るか”を書いてみます。 ウッドベースでいえば、リチャード・デイビスが部屋の左側で立ってベースを弾いているのが見えます。 私のシステムでもウッド…
ブログ「ボロトレーンの日記」でお馴染みのボロトレーンさん邸で、アナログプレイヤーの新しいベルトの音を聴かせていただきました。 変りましたね。 音を文章にするのは難しいのですが、実在感がさらに増した感じです。 大げさに言うと、浮世離れをし始めた…
大好きなジャズマンのレコードから1枚づつ選んでご紹介している「ジャズ愛聴盤」シリーズの9枚目になります。 ローランド・カークのDOMINOです。1962年4月と9月の録音。 ご存じマルチリード奏者の代名詞、R・カークのカルテット演奏。 この盤でも、…
ジャズ用のJBLシステムに使うカートリッジは二つあります。 ひとつはヤマハMC-505 もうひとつはオーディオテクニカF-7です。 (汚れていますね・・・) どちらもお気に入りです。 私好みの、ワイドレンジ・フラット(癖が少ない)・緻密という条件…
実は「ジャズ愛聴盤」の記事はあまり人気がありません。 ジャズは嗜好性の鋭い音楽ではあります・・ 何か不人気対策を考えなくてはなりませんが、初志貫徹ということで、もう3回(計10回)現在のスタイルでお付き合いをお願いします。 8枚目の今回は Mar…