ジャズとテニスの雑記帳

ジャズ・テニスそしてオーディオやミステリーについての日常を綴ります

斜め屋敷の犯罪  島田荘司

アンソニーホロヴィッツ作「その裁きは死」のあとがきに、ホロヴィッツ島田荘司の「斜め屋敷の犯罪」を読んでいる、との記述がありました。

 

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ホロヴィッツのような腕利きの作家が読んでいる=研究している=ミステリーはどんな作品かと思い、私も読んでみました。

 

ストーリーは・・・書いてはいけませんね。

ホロヴィッツが読む理由がわかりました。

ミステリーという形をとりながら、社会を、人間を描いているのですね。

当たり前だよとおしかりを受けるかもしれませんが、優れたミステリーはこのことがベースになっています。特に国外の名作と言われている作品には、このことが背骨のように存在しています。

 

「斜め屋敷の犯罪」は難解な謎解き中心のミステリーでありながら国外の作品が持つ文学性を感じさせるものでした。

 

文学に限らず、「音楽」も社会や人間をベースに置いて表現するものであるはずです。

オリンピック関連の音楽関係者は、足元を確認してほしいと思います。