1960年12月 録音
ブッカー・リトルとの初共演盤。
この二人の演奏を聴いていると、大きな音(スケール)を感じます。ジャズクラブやカフェはもちろん、1000人くらいのホールならPAなしで軽々と響き渡ったのだろうと思います。
B面2曲目以降はリトル抜きのカルテットになります。
この3曲のスローナンバーは、私にとっては、齢を重ねるごとに深く感じ入る名演奏になっています。
レフトアローン フルート
テンダリー アルトサックス
イッツ・マジック バスクラリネット
それぞれの音色が心に沁みます。
エピソード
このアルバムの録音日、1960年12月21日は、オーネット・コールマンのダブルカルテットによる「フリー・ジャズ」の録音日でもあります。
聞いたところによると、ドルフィーは昼間「ファー・クライ!」を録音した後、夜に単身「フリー・ジャズ」の録音に参加したとのことです。
ドルフィーが、バスクラのケースを担いで移動している姿が目に浮かびますね。歴史の一頁です。