ジャズとテニスの雑記帳

ジャズ・テニスそしてオーディオやミステリーについての日常を綴ります

ジャズ愛聴盤 14 エリック・ドルフィー 「Far cry!」

ドルフィークインテット&カルテット 「ファー・クライ!」

1960年12月 録音

 

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ブッカー・リトルとの初共演盤。

この二人の演奏を聴いていると、大きな音(スケール)を感じます。ジャズクラブやカフェはもちろん、1000人くらいのホールならPAなしで軽々と響き渡ったのだろうと思います。

 

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B面2曲目以降はリトル抜きのカルテットになります。

 

この3曲のスローナンバーは、私にとっては、齢を重ねるごとに深く感じ入る名演奏になっています。

レフトアローン   フルート

テンダリー     アルトサックス

イッツ・マジック  バスクラリネット

それぞれの音色が心に沁みます。

 

エピソード

このアルバムの録音日、1960年12月21日は、オーネット・コールマンのダブルカルテットによる「フリー・ジャズ」の録音日でもあります。

聞いたところによると、ドルフィーは昼間「ファー・クライ!」を録音した後、夜に単身「フリー・ジャズ」の録音に参加したとのことです。

ドルフィーが、バスクラのケースを担いで移動している姿が目に浮かびますね。歴史の一頁です。