ジャズとテニスの雑記帳

ジャズ・テニスそしてオーディオやミステリーについての日常を綴ります

ジャズ愛聴盤 16 ERIC DOLPHY IN EUROPE VOL.1 

ドルフィーのヨーロッパ実況録音のひとつ 「イン・ヨーロッパ・Vol.1」

1961年9月 録音 デンマーク コペンハーゲン

 

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ドルフィーは、この年と、翌年のコルトレーンクインテットの一員として、そして1964年にミンガス・グループとして、計3回ヨーロッパ演奏旅行に出ています。(間違っていたらご指摘ください)

 

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この年のイン・ヨーロッパシリーズのリズムセクションはあまり良くない、どころか、かなり悪いと私は思っています。メンバーがドルフィーの音楽に馴染めていないことが主な原因だと思います。

(否定的なことは極力書かないように心掛けているのですが、今回はお許しください)

 

同じ年の「ベルリン・コンサート」や「ストックホルム・セッション」の方がサイドメンの出来はすこしだけ高いと感じています。

にもかかわらず、こちらを愛聴盤とした理由は、B面収録の「GOD BLESS THE CHILD」の名演にあります。

 

この曲は、私の手持ちのレコードでは、「ファイブ・スポット」(Here and Thereに収録)と「ベルリン・コンサート」で聴くことができます。中でも、最も長尺の演奏で脳に働き掛けてくるのが本トラックです。

 

素晴らしい演奏だと思います。

 

A面にはドルフィーのフルートとベースのデュオによる「HI FLY」が入っています。チャック・イスラエルさんには申し訳ありませんが、私は、私は!ですよ! ソロで演ってもらっていたら、どんなに・・・と思ってしまうのです。

 

以前、オーネット・コールマンはサイドメンに恵まれている、と書きました。

コールマンはレギュラーグループで遠征しています。

 

ドルフィーのレギュラーグループの演奏はあまりありません。ファイブ・スポットに於けるブッカー・リトルとの双頭クインテットくらいでしょうか。

残っているリーダーアルバムは、ほとんどがレコーディング用セッションだと思われます。

 

「どんな環境でも素晴らしい演奏をができるという稀代のインプロヴァイザー」であるが故に、ドルフィーはレギュラー・グループにあまりこだわっていなかったのでしょうか・・・

 

では、GOD BLESS ・・・ 眞子さん