ジャズとテニスの雑記帳

ジャズ・テニスそしてオーディオやミステリーについての日常を綴ります

日本テニスから世界のトップを (続編)

前回、テニスと他スポーツとのクロスオーバーが必要と書きました。

 

根拠ですが・・

世界のトップ選手を見てみましょう。

世界的にはどの国でも、テニスはメジャースポーツです。一番でなくとも主流スポーツであることは間違いありません。

 

その上でかつ、他競技とのダブルスポーツが盛んでもあります。

 

どういう意味かというと、選手は「複数の競技から自分に合った競技を選んでいる」ということです。

 

ヨーロッパでは、子供たちはテニスと並んでサッカーやバスケット・バレーボール、スキーなどを経験してメイン競技を選択していきます。

米国では、これらの選択肢に野球、フットボールというプロスポーツの雄が加わります。

 

典型的な例をひとつ。

ミネソタ・ツインズのジョー・マウアー。イチローのライバルとして首位打者3回を獲得した名選手です。

マウアーは高校時代に喫した三振が1個・・1個です。参考までに、イチローは高校3年の時に喫した三振が3個。

実はこの選手、高校時代にアメリカンフットボールでQBとして全国制覇、バスケットでも州代表に2年連続で選出、というダブルどころか、トリプル・スポーツです。

 

テニスのビッグ4(フェデラーナダルジョコビッチ・マレー)は、このような状況から、その国のトップアスリートなのです。

強い訳です。

特記すべきは、すべてヨーロッパの選手です。

今のアメリカはテニスにトップアスリートがきていないと思います。他の花形スポーツに行ってし待っています。

 

さて、日本ではどうでしょうか? 

テニスはどちらかというとマイナーです。盛んなのは、まず野球でサッカーが続きます。他にはバレーボール、バスケットボール、ラグビーでしょうか。

 

特に野球とテニスは運動としての共通項が多いと思います。

日本では野球の注目度が高く、収入も平均的に高いので、注目されやすい。

あと、身体能力、運動能力的にやや背の低い(185cmくらい)バレーボール選手もテニス向きだと思います。

女子はバレーボールの裾野が広く、選手の運動能力も高いです。

これらの人材がテニスも合わせてやってくれたらと思います。

 

ダブルスポーツでテニスの適性を見つけてほしいのです。

テニス選手も、他のスポーツへの可能性を見つけることができるかもしれません。

 

問題なのは、複数のスポーツを熱心に行うことがほとんどないことです。

これは、私の体験に基づく見識ですが、各スポーツ分野が選手を抱え込む傾向にあるという印象を持っています。

それと、「ほかのスポーツをやって怪我でもしたらどうするんだ!」という指導者が多い。

どうするも何も、怪我する危険はどこにでもあります。それよりも、ダブルスポーツは、いろいろな運動神経の発達を促しますし、何よりも、自分に合った競技を見つけることができるというメリットがあります。

 

私的なことで恐縮ですが、拙息の体操部ではバレーボールをトレーニングに取り入れていました。

繰り返しますが、他のスポーツをすることは、体にも頭にもプラスになることだと、私は確信しています。

 

テニスはテニス選手などの関係者が幼少時からジュニアでやっていることが多く、中学位から始めた選手が追いつくのは難しい側面があります。

全国大会に出場できなかった「後発組」はその後大学や社会人になって、ジュニア上がりのエリートたちに追いつく選手もいます。

 

極端なことを言えば、中学からでも硬式テニスを始めれば、才能次第では世界進出もありうると、私は思います。ただし、小学校時代から、何らかのスポーツをやっている必要はあると思います。

 

結論を急ぎます(笑)

男子は、野球・バレーボール・サッカー等とダブルスポーツを!

女子は、バレーボール!

これらの競技をしている子の中には、運動能力のバランスが良くて、身体的には、バレーで言えば、背が少し足りない(といっても女子の場合、170~175cm)というような選手が絶対にいる筈です。

また、団体競技が苦手で伸び悩んでいる選手がいる筈です。テニスは協調性よりも主体性が重要な競技です。個人が生きます!!

 

メジャーリーグで活躍した日本人野球選手、例えば、イチロー、松坂、ダルビッシュマー君、マエ健、そして大谷翔平選手たちがテニスをやっていたら、プロテニスで№1になる可能性があったと思います。この人たちはビッグ4クラスだと思います。

 

収入だって、トップ選手になればNPBに負けませんよ!

 

松岡修造さん、「キリオスの股抜きアンダーサーブ」を中継して、「ジュニアのみんな!明日やってみてね!」と言うのも結構ですが、ダブルスポーツ推進について、少し考えていただけませんか?

まず、テニス界から頭を切り替えてほしい。

ここは、強化副本部長の松岡修造さんの出番です!

君ならできる!