ジャズとテニスの雑記帳

ジャズ・テニスそしてオーディオやミステリーについての日常を綴ります

オーディオ備忘録 43 JBL4412Aの落ち着き先

JBL4412Aの持ち味は、JBLらしい弾力的な低音にあると思います。

軽い高速の低音ではありませんが、4〇〇〇系の重低音再生に向いた30㎝口径ウーファーです。

 

このユニットをどう使うか? 思い付いたのは、クラシック用のシーメンス4ウェイへの組み込みです。

4ウェイには現在、SB-7で使われている、平面型の25㎝ウーファーを250㎐以下に充てています。このウーファーを4412Aのウーファーと換装です。

250㎐以下ならば、4412Aウーファーの持ち味が生きると感じたからです。

 

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箱ごとそのまま入れ替え。

SB-7と、横幅は同じ、高さは3㎝低くなります。

チャンデバの低音レベルは弄らずに視聴しました。

良い感じですね。量感が増して重心が安定したように聴こえます。

 

1週間視聴したのちに、低音のレベルを少し(たぶん2㏈くらい)絞りました。

この状態で、パイプオルガンガン以外は、ヤマハのスーパーウーファー抜きの4ウェイで快適に聞くことができるようになりました。

 

また、スピーカーの置き方を、内振り置きから平行置きにしました。

下の写真は、従来の内振り置き。

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内振り置きは、定位がシャープになり奥行きもでるメリットがあるのですが、時として、音場の閉塞感というか、窮屈感を感じることがあります。

全日本的には、内振りが主流ですから、この感覚は私の耳のせいかもしれません。

 

こちらが平行置き

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音場感が変わりました。わずかに感じていた「音場のフレーム(閉塞感)」がなくなりました。

シンプルな無指向性スピーカーと似た、自然な音場です。

音像も肥大せずに自然な定位。

大きな大きな変化です。

 

これで、この部屋に置いてあるSPシステムは、すべて平行置きになりました。

 

クラシック用途として、素晴らしい再生が期待できますが、もしやと思ってかけてみた、カウント・ベイシー・オーケストラの「ベイシー・イズ・バック」! なかなかの臨場感でした。リーラックス・ベイシーですね。

 

久し振りに、深い喜びに浸っています。クラシックを聴く楽しみのレベルが上がりました。嬉しいです。

 

[備忘録として、このスピーカーの、部屋の中での位置を数値で記します]

シーメンス17eの芯(中心)を基準にすると

芯々のSP間の距離は166cm

横壁から芯までは97cm

後ろの壁から芯までは105cm

部屋の横幅は2間、縦の長さは3間の日本的な12畳間です。

SPは厳密な計算をして置いてあるわけではなく、最初に壁から半間(約90㎝)離した後に、カット&トライで決めました。今後も変わる可能性はもちろんあります。