クラシック用5ウェイのミッドバスユニットを、シーメンスの17eから22aに換装して約半月が過ぎました。
この半月間、クロスオーバー周波素、スロープ、レベル等を調整してきました。
換装してすぐに感じたのは、22aの方が能率は約2㏈高い、低域のエネルギー感がある、高域のピークはほぼ同じ、柔らかさは17eの方がある、というところでした。
当初、22aの守備範囲を125㎐から4KHzのワイドにとれれば、まとまりのあるシステムになっていく・・・と目論んでいました。
しかし、この範囲で22aを使うと、拙宅で求める音量(やや大きめ)においては緻密さに問題が出ることがわかりました。帯域内の音密度が少し薄くなります。
結果として、受け持ち帯域は17eの時と同じ、250㎐から2K㎐ 18㏈/oct に落ち着きました。
同じ分割帯域ですが、22aの方が音に厚みがあります。
ユニットの振動板の位置は耳で決めます。センターキャップの位置ではありません。
この22aを組み込んだ5ウェイの追い込みはかなりできてきたと思います。
音色は、わずかに寒色系の中域~低域をベースにした、解像力に優れたものになりました。
ピアノソロ、無伴奏バイオリンから弦楽四重奏、協奏曲、交響曲、オルガンまですべてこなしてくれます。
250㎐以上を、基本的に20㎝2ウェイで再生し、それにウーファー、スーパーウーファーそしてスーパーツイーターを足している5ウェイのため、音像は肥大しません。
一方、音場は左右前後に広く深く、上下も不満はありません。
また、もっとも大事なことだと思いますが、音が空間で融合し音楽を醸しだす様が目に見えるようです。
マーラーをじっくり聴きたいですね。
今後の鳴らしこみ、微調整で更に成長していくと思います。楽しみです。
5ウェイ・システムの覚書です。
音工房Zリボン 10KHz以上
シーメンス28a 2K㎐以上
シーメンス22a 250㎐~2K㎐
ヤマハSW1000 40㎐以下
システムの手前の筒形のものは、17eが収まったエンクロージャ?です。
17eを、使うにしても、手放すにしても、性質を見極めたいと思い、クラシック用サードとしてフルレンジで鳴らしています。