ジャズとテニスの雑記帳

ジャズ・テニスそしてオーディオやミステリーについての日常を綴ります

オーディオ備忘録 52 シーメンス22a のその後

クラシック用5ウェイのミッドバスユニットを、シーメンスの17eから22aに換装して約半月が過ぎました。

 

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この半月間、クロスオーバー周波素、スロープ、レベル等を調整してきました。

 

換装してすぐに感じたのは、22aの方が能率は約2㏈高い、低域のエネルギー感がある、高域のピークはほぼ同じ、柔らかさは17eの方がある、というところでした。

 

当初、22aの守備範囲を125㎐から4KHzのワイドにとれれば、まとまりのあるシステムになっていく・・・と目論んでいました。

 

しかし、この範囲で22aを使うと、拙宅で求める音量(やや大きめ)においては緻密さに問題が出ることがわかりました。帯域内の音密度が少し薄くなります。

 

結果として、受け持ち帯域は17eの時と同じ、250㎐から2K㎐ 18㏈/oct に落ち着きました。

同じ分割帯域ですが、22aの方が音に厚みがあります。

 

ユニットの振動板の位置は耳で決めます。センターキャップの位置ではありません。

この22aを組み込んだ5ウェイの追い込みはかなりできてきたと思います。

 

音色は、わずかに寒色系の中域~低域をベースにした、解像力に優れたものになりました。

 

ピアノソロ、無伴奏バイオリンから弦楽四重奏、協奏曲、交響曲、オルガンまですべてこなしてくれます。

250㎐以上を、基本的に20㎝2ウェイで再生し、それにウーファー、スーパーウーファーそしてスーパーツイーターを足している5ウェイのため、音像は肥大しません。

一方、音場は左右前後に広く深く、上下も不満はありません。

 

また、もっとも大事なことだと思いますが、音が空間で融合し音楽を醸しだす様が目に見えるようです。

 

マーラーをじっくり聴きたいですね。

 

今後の鳴らしこみ、微調整で更に成長していくと思います。楽しみです。

 

5ウェイ・システムの覚書です。

音工房Zリボン      10KHz以上

シーメンス28a     2K㎐以上

シーメンス22a     250㎐~2K㎐

JBL4412Aウーファー  250㎐以下

ヤマハSW1000      40㎐以下

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システムの手前の筒形のものは、17eが収まったエンクロージャ?です。

17eを、使うにしても、手放すにしても、性質を見極めたいと思い、クラシック用サードとしてフルレンジで鳴らしています。