伊達公子さんが、ジュニア育成のプロジェクトを立ち上げて頑張っている様子がWOWOWで紹介されていました。
結構なことですね。
でも、ちょっと立ち止まって、日本のテニス選手の現状(実力)を見てみましょう。
例えば、過去にトップ10に入った日本人選手が何人いるかご存じでしょうか?
グランドスラムのオープン化(プロの参加)が1968年、ATPの結成が1972年、ランキング制度が1973年からですから、ランキング制度約50年と考えていいと思います。
日本人のトップ10は、
男子は錦織圭選手(4位)一人だけ。
女子は伊達公子(4位)・杉山愛選手(8位)の二人だけ。大坂なおみ選手はテニス的にはアメリカ生まれアメリカ育ちなので、ここでは例外とします。
男子は過去50年間に一人だけ。じゃあ、これからの50年間にもう一人出るか・・というと、それは分かりません。錦織選手は日本テニス史上(将来にわたって)唯一のトップ10選手なのかもしれません。
女子は過去50年間に二人だけ。二人出ていますから、もう少し状況はいいかもしれませんが楽観はできません。
この状況を打破するためには、これまでと何か違うことをしなければならない、と思います。
何故なら、諸外国の選手との差は拡大している、と私は思うからです。
外国選手との違いは何か?
体格? だけではないと思います。
テニスは総合的な運動能力(と知的能力)で勝負するスポーツです。
世界では、多くの運動選手の中から、テニスに適した強い選手がプロになります。
一方、日本では、子供のころからテニスをしている選手の中で強い選手がプロになります。
ここが少し(大きく?)違うところだと思います。
違いは分母です。
(続く)