クラシック用途のサブシステムとして聴いているテクニクスSB-7
元々は、自作システムが、あらぬ方向へ行かないように、レファレンスとして数年前に入手したものです。
古いものですから、完全動作品という訳にはいかず、いわゆる二個一でまとめました。
シーメンスを中心にしたクラシック5ウェイが、いい感じに仕上がってきた今は、レファレンスの役割というよりも、SB-7の音そのものを楽しむようになりました。
オールマイティのシーメンスシステムがあるので、クラシックを聴くことに何の不自由もありませんが、そこはそれ、オーディオ・ファンの端くれとして・・・いろいろなスピーカーを聴きたくなります。
SB-7の特徴は、音質が他のスピーカーと少し異なるところにあると思います。
独特の艶と輝きがあります。
由縁はユニットにありそうです。
ウーファーとスコーカーは硬質アルミを用いた平面振動板、ツイーターは高分子フィルムを使ったリーフツイーター(リボンツイター)です。
この素材と形式が差別化を生んでいると思います。
この特徴は特にピアノ曲で特に発揮されます。バイオリンも最近変わってきました。
バッハやモーツァルトを得意とし、近現代の作曲家の作品においても魅力を発揮してくれています。特にソロ、デュオにおいて顕著です。
一方、弦楽四重奏などでは、おっ!と思わせるいい音で鳴る時もあれば、冴えのない時もあります。録音状態を拡大する傾向があるのかも知れません。
SB-7は、はじめからこういう風に鳴ったわけではありません。
最初はスコーカーの上下の帯域が神経質で、はっきり言って、喧しかったです。それと、リーフツイーターの音に芯がありませんでした。
それが、何年か鳴らしこむうちに大きく変化しました。
オーディオ機器は生き物ですね。
このように拙宅のクラシックシステムに大きな貢献のあったSB-7。
実はシーメンスの5ウェイシステムをブラッシュアップするために、その置き場所を変更することになりました。
(続きます)