子供のスポーツ活動に於ける、指導者のパワハラ・モラハラ、家族の問題等に関するルポルタージュです。
この本は、ブログ「shimamotoのジュニアテニス日記」の記事(3月21日)で知り、さっそく読んでみた次第です。
shimamoto氏は、お子さんが所属するテニスクラブで目撃した、コーチのパワハラ・モラハラとそれを(事実上)許容する親(毒親)のことを書かれていました。
同時に、この本を紹介されていました。
本著ではいくつかの事例をルポしています。
惨劇ですね。
胸が痛みます。
私も、およそ30年前、子供スポーツ選手の親として、忘れられない経験をしました。
毒親の要素を、私自身持っていたということです。(詳細は控えさせていただきますが)
他人事とは思えない内容です。
そして、指導者側の問題についても考えさせられました。
先日まで熱戦を繰り広げていたWBCの佐々木朗希投手のことです。
佐々木投手が高校3年時、夏の岩手県予選で、肩の不安から決勝戦の登板を回避しました。
私は監督さんの勇気ある、しかも当然の判断、だと思いました。
ところが、ある野球強豪校の有名元監督が、
「何故投げさせないんだ! みんな甲子園を目指してやっているのに!」
と言ったのです。
いろいろな問題提起を内包した出来事だったと思います。
教育界、スポーツ界、スポーツビジネス、メディア、様々な考えるべき視点があったのに、議論はあまり発展しませんでしたね。
当事者の朝日新聞社は、この件に関して、識者やファン、一般市民の意見を深く報道したのでしょうか?
そこにジャーナリズムはあったのでしょうか?
スポーツを通して学び、人生を全うする糧とする。
そうできるようなスポーツの在り方に貢献したい。
私のような高齢者であっても。