ジャズとテニスの雑記帳

ジャズ・テニスそしてオーディオやミステリーについての日常を綴ります

われら闇より天を見る クリス・ウィタカー

「(ニューヨークで)一回も(ホテルから)出たことがない」大谷選手談

以前はテニス選手も「空港とホテルと試合会場しか知りません」ということを言っていました。今はもう少しテニス以外も楽しんでいるようです。

 

・・・私はストイック大好きです。ウソデハアリマセン・・・

 

原題 WE BEGIN AT THE END

著者 Chris Whitaker

 

 

英国の作家が米国を舞台に書いた小説

この作品、私にとっては純文学の位置付けです。

それも極上の!

 

ジャンルとしてはミステリーに分類されると思いますので、ネタバレするようなことは書きません・・が、簡単にネタバレできるようなヤワな作品ではありません。

 

時々、「文学は音楽にかなわない」ということを聞きますね。

それも、文学を生業にしている人が言っています。

異なるジャンルなので、比較することはナンセンスだとは思いますが、そうおっしゃりたくなる気持ちは分かります。

音楽は素晴らしいです。

しかし、作家がそれを言うのは、どうなんだろう? と思います。 

 

私の場合で恐縮ですが、好きなジャズ演奏を聴く行為は、好きな絵画を見ることと同じ感覚です。

音楽と絵画、音楽と文学の優劣を考えたことはありません。

音楽や絵画は感覚が、文学は思索が作用するものです。

 

回りくどくなりましたが、この「われら闇より天を見る」が挑発する思索を超える音楽があったら是非教えていただきたい!

おっと! 音楽と文学の比較はナンセンスと言ったばかりでした。

 

極上の読書体験ができました。

小説中の女性として、長く私の記憶に残るであろう名前です。

ダッチェス・デイ・ラドリー

 

(ミントの間から顔を出すブドウムスカリ 記事とは関係ありません)

 

本の表紙に描かれている人物

左から、ロビン・ダッチェス・ウォーク・ハル・・・😢