ジャズとテニスの雑記帳

ジャズ・テニスそしてオーディオやミステリーについての日常を綴ります

打者・大谷翔平の戦略

今年の大谷翔平選手の打撃は調子がいいのか悪いのか、よく判りませんね。

 

レッドソックス戦の3回、左中間へ12号本塁打を放つエンゼルス・大谷翔平(AP)

(今季12号ホームラン)

 

NHK・BSの解説者の方たちは、こぞって、こう指摘しています。

「速いストレートに差し込まれている。もっと打点を前に(投手寄り)にした方がいい。その証拠に、今年は速球をホームランできていない」

 

その理解でいいのでしょうか?

 

私は、大谷選手の今年の打撃について、ある戦略を感じています。

 

その根拠は、昨年2022年のキャンプ当時と思われる時期の、Numberの記事にあります。

 

ボールを長く見て打てるようにしたい

換言すれば、ボールを手元まで引き付けて打ちたいということですね。

 

昨年、この記事を読んだときに、

大谷選手は難しいことをやろうとしているんだなあ、と思いました。

引き付けて打つことは「言うに易し、行うに難し」です。

(ローカル軟式野球リーグで200試合の経験がある私の素人見解です)

 

更に言えば、2021年は46本のホームランを打ちましたが、後半はホームランの数

が減り(33本から13本へ)打率も上がりませんでした。

 

このことから、2022年は打撃改造に取り組み、2023年の今シーズンもそれを続けているのだと思います。

 

ボールを長く見る打撃とは?

それは バリー・ボンズさん です。

 

イチローさんと現役時期が重なるので皆さんご存知の選手ですね。

ドーピング問題はありましたが、NLB史上最強の打者です。

どのくらい凄いかと言うと・・ボンズさんは、下記のMLB史上最高記録を持っています。

シーズン最多本塁打  73本

通算最多本塁打   762本

シーズン最多出塁率 .609  

シーズン最多長打率 .863

シーズン最高OPS    1.422 

等々 たぶん破られない記録ばかりです。

 

このバリーボンズさんのスイングが「引き付けて打つ」の典型なのです。

ボールを引き付けて、体軸の回転で打ちます。

日本人選手で言うと、王貞治さんが最も近いと思います。

 

バリーボンズ に対する画像結果

 

ただ、バリー・ボンズさんも王貞治さんもバットを少し短く持って打っていました。

スイングをコンパクトかつスピーディにするためでしょうね。

そして、外角寄りの球を強く打つために、ベース近くに立って構えていました。

 

大谷選手は今年、バットを1インチ長くしているそうです。この狙いは何でしょう?

想像力を膨らませて考えると・・その訳は・・

 

スイートエリアを大きくすること。バットを長くするとスイートエリアは広くなる理屈です。

また、ベースに近づかなくても外角球にバットが届くことを考えているのではないでしょうか。デッドボール対策でもあります。

 

もしかしたら、体力の落ちる後半に、半インチか1インチ短くして、スイングスピードを維持するためかな・・とか・・

 

長尺バットは扱いにくいはずです。成功例はあまり聞いたことがありません。

それでもやる! 大谷選手、頑固そうですね!!

 

もしかしたら「ボクは、ボンズになるんだ」と言ったかも?

 

いずれにしろ、プロとして常に改良を心掛けているということだと思います。

 

ホワイトソックス対エンゼルス 4回表エンゼルス1死二塁、右中間へ2打席連続となる2点本塁打を放つ大谷(撮影・前田充)

(今季15号ホームラン・・凄かったですねえ)

 

では、二刀流のもう一方であるピッチングにおける

「投手・大谷翔平の戦略」は如何に?・・・

 

その戦略の考察については後日!!