井上尚弥 ネリを6ラウンドTKO 4本のベルト防衛
何より凄いと思ったのは、初回ダウンした時に、エイトカウントまで休んでから立ったこと。
それも、「こういうこともあるかと準備して、そのとおり対応できた」との言。
一度もダウンをしたことのない全勝のチャンピオンが、ダウンの想定練習をし、本番で具現化する・・なんという選手なのか!
危機管理完璧ですね。これは強いです。
実は、ネリは強打も武器ですが、パンチを効かせた後の仕留め方が一流の選手なのです。
第1ラウンド、そのネリの攻勢を凌いだ後は、もう井上尚弥のものでした。
井上に勝つには、1~2ラウンドの間にKOする以外にはなさそうです。
3ラウンド目からは挑戦者にチャンスは来そうにないと感じました。
今回の勝利で、「フェザー級もいける、その上も! ガーボンテイ・デービスと闘うのが観たい!」
という声が出ています。
こういう発想は困ったものです。
デービスはライト級ですよ。しかも、パンチ力はウエルター級!
ボクシングファンならそんなことは言わないと思います。
井上自身は、「スーパーバンタム級で、しっかり闘っていく。上の階級は、それからのこと」と至極まともなコメント。
ボクシングは、最もストイックなスポーツです。
真の危機管理ができる井上尚弥は素晴らしいボクサーです。
言うまでもありませんが。