日本のボクシングに素晴らしい足跡を残した偉大な世界チャンピオンを、まったく個人的視点から4人選んでみました。
日本初の世界チャンピオン白井義男さんについては、私はリアルタイムで観ていないので、ここでは触れません。
ファイティング原田(1943年生)
ジュニア(スーパー)階級ができる前のフライ級・バンタム級チャンピオン。
フェザー級は2回挑むも、ジャバーのジョニー・ファーメッション(豪)に阻まれる。
3階級一歩手前ということより、黄金のバンタムといわれたエデル・ジョフレ(ブラジル)に2戦2勝というのが凄い。
ジョフレはバンタムとフェザーを制した世界のボクシング史に名を刻むチャンピオンで、負けは原田に喫した2敗だけだった。
また、原田のバンタム級時代まではボクシングの団体はWBAだけであったので、世界チャンピオンは各階級に一人だった。
世界チャンピオンは一人ですよね。
4団体で4人のチャンピオンなんて・・3人はチャンピオンじゃない筈です!
大場政夫(1949年ー1973年)
フライ級を5回防衛中に、交通事故で死亡。ゆえに「永遠のチャンプ」と呼ばれる。
中央高速でトラックと正面衝突した愛車はシボレー・コルベットだった。
タイトル獲得後、更に強くなった選手で、バンタム級の制覇も十分可能だったと私は思います。
具志堅用高(1955年生)
ライトフライ級を13回防衛した強者。
ボディブローで相手を弱らせたうえで倒す戦法は勇気に溢れるものだった。
その分自分も打たれているので、バラエティでのボケ役は”地”なのか。
井上尚弥(1993年生)
ライトフライ・スーパーフライ・バンタム・スーパーバンタムの4階級制覇、バンタムとスーパーバンタムは4団体団統一。
テクニックとスピード・強打を備えた稀代のボクサー。
4団体統一というのは、本当に価値があるものだと思います。
4団体があるこの時代、チャンピオン同士が対戦して統一をしていくことが現代ボクサーが強さを証明する唯一の道です。
統一戦をしないで、4人もチャンピオンがいる階級は、お粗末な階級だと私は思います。
上にあげた4人の他には、川島郭志(スーパーフライ級)、長谷川穂積(バンタム・スーパーバンタム・フェザー3階級制覇)、いいチャンピオンでした。