ジャズとテニスの雑記帳

ジャズ・テニスそしてオーディオやミステリーについての日常を綴ります

テニス💛 サーブの重要性 その2

リターン力の上がった現代テニスにおいて、サーブの何が重要なのか!

フェデラージョコビッチサービスゲームを念頭に置いて、サーブに必要な要素について考えてみます。

 

〇 フラットサーブ

  200km前後出せれば十分。

  速いに越したことはないが、球速目一杯のサーブの反動で、サービスゲームが不安      

  定になっては本末転倒。

  220kmのスピードよりも大切なことがあります。

  

〇 スライスサーブ

  単調にならないために変化量をコントロールできることが大事。

 

〇 スピンサーブ

  現代テニスはバックハンド両手打ちが発展したので、昔のようにバックにスピン    

  を入れとけば・・という時代ではなくなりました。(アマチュアのテニスでも、そ   

  の傾向はあります)

  キックの効いたスピンサーブを、いつ使うかが重要。トッププロは、意表をついて 

  ファーストサーブに使ったりします。 

  

〇 コントロールの精密さ

  最も重要な技術のひとつがコントロール

  コントロールと言っても、隅だけでなく、甘く入れるコントロール、外すコントロ 

  ールも技術として必要。

 

〇 タイミングの変化

  コントロールと共に、最も重要な技術のひとつ

  いや、もしかしたら、「タイミングの自在な変化」に尽きる

  かも知れない。

  特にクイックサーブが高いレベルで打てることが重要。

  クイックサーブを高確率で正確に打つのは、最も難しい技術だと思 

  います。

 

ジョコビッチ画像 に対する画像結果

 

ジョコビッチサービスゲームの実際

 

通常のゲームでは、ピンポイントでギリギリを狙うことは少ないです。

それでも、リターンの球が予測できるサーブを打てるのでポイントを支配できます。

セカンドサーブもスピードとコースは厳しくない。なので、試合の前半はブレークされることもあります。

 

ジョコビッチは、この段階で、対戦相手に、そのレベルのサーブに適応させておく。

要するに、餌を蒔きながら試合を進めていくわけです。

 

そして、

ピンチの時に、サーブを変えられる。

それは、人が変ったように。正に変身です。

 

コントロールの精度が上がる。スピードが上がる。セカンドサーブも同じ。

その中で、特に厄介なのが、クイックサーブです。

 

クイックサーブの典型の例です。

アドコートから、ワイドへ回転数を増やして打つ。クイックなのでレシーバーは反応のタイミングがとれない。何故とれないかというと、ラケットがボールの真後ろから素早く振られる、それまでよりワンテンポ素早く振られるので、スプリットステップが遅れてしまう。相手選手は見逃すしかない。

220kmのサーブより有効です。

 

デュースコートからのワイドサーブ(スライス)、アドコートからのワイドサーブ(スピン)、そしてどちらのサイドからでもセンターTの字へクイックで打ち込める。

要するにそれまでのサーブと球威、コース、タイミングの違うサーブを繰り出す

 

クイックサーブはサーブの天才フェデラー最も得意としていた技術です。

 

ロジャーフェデラー画像 に対する画像結果

 

このように、ジョコビッチはサーブを自在に使い分けるため、対戦相手は突如別の選手のサーブ、しかも特級のサーブを目にすることになる訳です。

 

36歳という年齢でこのテニスを維持しているのは、本当に凄い。

 

ジョコビッチに近いサーブを使っているのがシナーとルーネだと思います。

願わくば、アルカラスも身に着けてほしい。

 

来シーズンこそが、旧世代・次世代・新世代の覇権争いのピークになるかと思うと、もう、テニスから眼が離せませんね・