デ杯準決勝イタリア対セルビア戦において、ヤニック・シナーがジョコビッチを破りました。
しかも、第3セットシナーから見て4-5、シナーのサーブ「0-40」!!
これは、ジョコビッチのマッチポイントのみならず、セルビアのマッチポイントでもありました。
ここから、シナーは好サーブを連発してサービスキープすると、11ゲームをブレーク、12ゲームをキープして勝ちました。
ファイナルズRRに続く快挙です。
(試合は観てません。ネット情報です)
上の試合、少し前なら、シナーとジョコビッチの名前が入れ替わっていたはずです。
しかし、今回勝ったのはシナー!
勝因はサーブの改良!だと思います。
ATPファイナルズをご覧になった方はご存知だと思いますが、シナーのサーブの向上は尋常ではなかったです。
球威の向上はもちろん、確率とコントロールが桁違いになっていました。
現代テニスではサーブ力の充実は第1要件だと思います。
フェデラーのテニスは、あのサーブなしには成立しません。
ジョコビッチの史上最強のテニスも、サーブが支えています。
サーブにあまり頼らなかったナダルでさえ、サーブの強化を図った後に複数のGSタイトルを取っています。
サーブ力があるからこそ、ブレークポイントを逃れ、コンスタントにサービスキープし、リターンゲームに力を注げるということになります。
しかし、これまでのシナーのサーブは、ファースト・サーブの確率が低く、キープ力も足りませんでした。
何故、こんなに改善されたのでしょうか?
まあ、問題意識を持ち、正しい練習によって改善した、ということでしょうが・・・
コーチが関係している!?
シナーのコーチはイタリア人の他にダレン・ケーヒルがついています。
ケーヒルは オーストラリア人 58歳
少し年下の、エドバーグ・ベッカー・アガシ・サンプラスの陰にしっかり隠れた(失礼)選手。
ATPランキング22位 これは最高位であって、30~50位くらいが多かったと思います。プレイ・スタイルは、長身でありながらやや非力なオールラウンダーという印象でした。
ティアフォーのコーチのウエイン・フェレイラと印象がダブりますが、フェレイラの方が選手としては強かったですね。
シナーと同じ新世代のホルガー・ルーネも素晴らしいサーブを持っています。
心配なのはカルロス・アルカラスです。
身長がやや低い(183cm)という不利はありますが、サーブ力を上げないと、二人の後塵を拝すことになるかも知れません。
次回は、「いいサーブ」について考えてみます。