バイオリン曲が大好きです。
バイオリニストはみんな好きというほど、バイオリンが好きです。
ご存命中の方に限りますと、まず、
イツァーク・パールマン(79歳) と
アンネ=ゾフィー・ムター (60歳)のお二人。
音色といい、歌心といい、素晴らしいですね。
ムター姉さんについては、記事にもさせていただきました。
(2023.11.29 オーディオ備忘録 121 テレビでクラシックを聴く)
その後の時代の方では、
やはり過去記事(2023.10.21 コパチンスカヤのジョージ・アンタイル)に書いた
パトリシア・コパチンスカヤ(46歳)の他に、
マキシム・ヴェンゲーロフの二人が気になります。
ただ、このお二人、最近ちょっと元気が無いように感じます。私が活躍を知らないだけだといいのですが。
ヒラリー・ハーン 1979年生まれ 44歳 もう!?
15歳の時に、ロリン・マゼール指揮 バイエルン交響楽団でシベリウスのバイオリン協奏曲を演奏しました。
私はテレビで観ましたが、なんというか、嬉しくなる演奏でした。
氷のような曲を弾きながら、コンサートホールは暖炉の暖かさに満ちているように感じました。
途中で部屋を覗いた家内が「子供が弾いてる!」と言ったのを覚えています。
その頃、同じシベリウスをマキシム・ヴェンゲーロフで聴きました(これもテレビ)。
指揮者とオーケストラは残念ながら覚えていません。
こちらのシベリウスは、ハーンとは対照的に、氷の世界そのもので、ホールの天井が凍りつき、割れて、落ちてくるような異次元の演奏でした。
ヴェンゲーロフは1974年生まれ 49歳
ユダヤ系の天才
同世代には、ギル・シャハム(53歳)やヴァディム・レーピン(52歳)と名手が揃う中でも、スケールでちょっと抜けた存在だと感じてきました。
ただ、肩の故障や指揮者志向のせいか、バイオリニストとしては、最近どうかなと思っています。
もしかしたら、”燃え尽きた”のか・・・
さて、ヒラリー・ハーン
デビューからCD発売のたびに買ってきました。
名前からするとユダヤ系?
「音楽&オーディオの小部屋」のブログ主さんが仰っしゃるように、クラシック、特に弦楽器、その中でもバイオリンはヨーロッパの空気を吸う必要がある、と私も思います。
五味康介さんのように「ユダヤ人でないと出せないバイオリンの音色、フランス人でないと出せないフルートの音色・・・」とまでは思いませんが、何らかの方法でヨーロッパを取り入れたほうが・・・
違う道もあると思います。(余計なお世話ですが)
ハーン嬢は、現代作曲家の新作バイオリン曲もレコーディングしています。
その発展として、自ら作曲をすることができれば、そっちの方向を期待したいですね。
作曲でなくとも、自己のルーツの音楽のアレンジもいいと思います。
パガニーニ、ヴィエニャフスキ、サラサーテ そしてヒラリー・ハーン!