FM放送 ジャズトゥナイト
シリーズ「名盤誕生日」 エリック・ドルフィー「アウト・トゥ・ランチ」
放送日: 2024年2月24日
シリーズ企画「名盤誕生日」今回は60年前に録音されたブルーノートの名盤、エリック・ドルフィーの「アウト・トゥ・ランチ」を特集する。
Eric Dolphy 「OUT TO LUNCH」
Hat And Beard
Eric Dolphy(8分22秒)
<Blue Note BLP4163>
Something Sweet,Something Tender
Eric Dolphy(6分3秒)
<Blue Note BLP4163>
Gazzelloni
Eric Dolphy(7分18秒)
<Blue Note BLP4163>
Out to Lunch
Eric Dolphy(12分5秒)
<Blue Note BLP4163>
Straight Up and Down
Eric Dolphy(8分18秒)
<Blue Note BLP4163>
MCの大友良英さんが「最愛」と呼ぶエリック・ドルフィー
私も、最も好きな音楽家です。
ドルフィーのこのアルバムについて、大友さんの、いつもより楽理的な、そして、ジャズ史的な解説がありました。
ファンとして、その評価が嬉しいですね。
ドルフィー夭折により失われたものにも、触れていましたね。
…死んで皮を・・・ということも仰っていました。
私は、ドルフィーがあと数年間生きていたら、ジャズスモールコンボによる、いくつかのスタジオ録音を残したと思います。
その、残しただろうと想像する音楽は、未だ、どのジャズ演奏家もなし得ていないものになった筈です。
どのような音楽か?
私にはとても説明できる能力はありませんが、次のような方向だったのでは?と思います。
「複雑な和声、リズムをベースにした、革新的なハーモニー及び個人と集団のインプロビゼイションの様式」
・・・音楽は、言葉では説明できませんね・・・
そしてもうひとつ、
「ソロ演奏、そしていろいろな楽器奏者(声を含む)とのデュオ」
・・・これは私の好みからです(笑)
オーディオ的な話
今日の特集の放送音源は、初期のモノラル盤LPでした。
大友さんは、現行のCDもいいが、このLPは、演奏者のからみにより聴くべきところがある、というご意見。
拙宅にある「OUT TO LUNCH」は、LPもCDもステレオ盤です。
このLPのステレオ再生とモノラル再生(プリアンプによる合成)の音と、今回放送のモノラルLPを聴き比べてみました。
違いは判りません。みんないいです。
・・・音が出たとたんに、音楽を聴いてしまいます・・・
今回の番組の再放送は2月28日(水)午後4時から、聴き逃し配信は1週間です。