ジャズとテニスの雑記帳

ジャズ・テニスそしてオーディオやミステリーについての日常を綴ります

オーディオ備忘録 112 マルチアンプ依存症

オーディオの愉しみを高度に実践しているオーディオマニアについて、以前、ご紹介したことがあります。

 

下記の過去記事です。

オーディオ備忘録 78・79  「音楽&オーディオ」の小部屋

   同     80・81   ボロトレーンの日記

   同     82・83   Myu Audio 日記

 

この方たちのブログ記事をご覧いただければ一目瞭然、真のオーディオマニアの方々です。

 

一方、私はと言えば、安直にマルチウェイ、マルチアンプに走るジャンキー・・じゃなくて、依存症患者のようなものです。

 

拙宅のオーディオルームにある4系統のスピーカーシステムは、すべてマルチウェイ構成・マルチアンプ駆動になっています。

 

 

こんな感じです。

 

ジャズ用 

JBL    システム   3ウェイ(4スピーカー) 3チャンネルマルチアンプ

Pegasus システム     4ウェイ          4チャンネルマルチアンプ

Yaou      システム   4ウェイ         4チャンネルチャンネルマルチア         

                                     ンプ

クラシック用

Siemensシステム  5ウェイ          5チャンネルマルチアンプ

 

JBLシステム(奥)とPegasusシステム(右)

JBLの前にある壺は九州産です。

 

Yaouシステム(右)とSiemensシステム(奥)

                    

12畳の部屋にマルチウェイのマルチアンプシステムを4組置いてるなんて、軽いガイキチ状態です。

おっと! 本当のガイキチはこんなもんではありませんよ。そういう人から見れば、私など常識人です。

 

前置きが長くなりました。

今回のテーマです。

マルチスピーカーを構成するために、私はマルチアンプ方式にしていますが、その理由について考えてみます。

 

マルチウェイをまとめるために、マルチアンプは電気的な素子をアンプの中(増幅中)で使う。

一方、LCネットワークはその素子をアンプの外(出力してから)で使う、という違いです。(説明が間違っていたらご指摘ください)

 

LCネットワーク、マルチアンプ、どちらでもいい音は追求できると思います。

コイルにムンドルフ、コンデンサーはウエスタンのオイルコン、そして古典管のアンプでバイアンプ・・・という凄い人もいます。

 

私がマルチアンプにする理由

クロスオーバー周波数の設定が幅広くでき、変更が容易であること。

JBLシステムでは以前、LCネットワークを使っていましたが、近年、低価格のチャンデバ(チャンネルディバイダー、アメリカ式にはクロスオーバー)が出てきたときに使ってみて、好印象を持ってからは一気にマルチアンプ派になりました。

 

現在使っているチャンデバは、

イシノラボ・イオニアフォステクスベリンガー製になります。

 

クロスオーバー周波数設定の自由度が高いということは、マルチアンプの利点です。

特に、設定値が連続可変になっているものが設定自由度が高くなります。

 

すべてのオーディオ機器には経年変化がありますから、変化に対応するために可変できるシステムや機能は便利だと思います。

(経年変化は人間にもあります)

 

デメリットもあります。

チャンデバのコストがかかる。高級チャンデバは高い!(私のは高くありません)

増幅回路に余計な?回路が入る。

レベル調節のための抵抗が入る。

チャンネル分の複数のアンプが必要で、コストがかかる。高級アンプを使うには潤沢な資金が必要。ですから高級アンプは使えません。

アンプのウォームアップに時間がかかる。シングルアンプが60分でアップ完了ならば、マルチアンプは100分かかります。

 

私の工夫?

チャンデバ機器そのものが音質に与える影響は、ウォームアップが済めば、あんまり多くない、と私は思っています。

駄耳ゆえの幸せ?かもね。

 

アンプについては、クラシック&ジャズのメインシステムの中高音帯域に、真空管アンプやこだわりのガレージメーカーのコンプレッション・ドライバー用小出力アンプを充てています。

その他は、オークションで入手したアンプを使っています。従ってコストはあまりかかっていません。

2~3オクターブの帯域を再生するだけですから、アンプによる差はシングルアンプよりずっと小さくなる筈です。

 

なお、低域用だけはハイパワーアンプを使っています。

低域の駆動は、想像する以上にパワーが必要だと思います。低域ホーン以外は。

 

拙宅のチープなマルチアンプ・システムでも、組み合わせを考えたり、システムを調整していくときの面白さはかなりのものです。

 

この、音響装置を操縦している感覚がマルチアンプの最大の愉しみのような気がします。

要するに遊べるということですね。

 

聴く時の椅子はこの椅子です。

この位置はSiemensシステムを聴く時で、JBLシステムを背中にします。

 

楽屋裏

実はVifa製の9cmフルレンジ+リボンツイーターの小型システムを部屋に置いてあったのですが、大きなシステムで完全に間に合うことが分かったため、Vifaは寝室に移動し、昼寝用システムの役割に戻りました。寝室で元気にやってます。

 

拙宅のSPは、マルチシステムが4つになりました。

シンプルな無伴奏バイオリンやアリアでも小型システムに負けません・・自慢か・・・