私は、ジャズは心身ともにハードな音楽だと思っています。
創造性を込めたジャズに於いては、特にそうだと思います。
従って、加齢とともに、その人のジャズが変る、はっきり申し上げれば、創造性が下がることは、自然なことであると考えます。
ジャズ史の中で、欠かすことのできない存在だったジャズマンが、歳を重ねるにつれ、それまでのような創造性を発揮できなくなったとしても、その人たちの価値は変わりません。
時々思うのですが、
画家の方々は、生涯、その創造性を発揮し続ける人が多いと思いませんか。
もちろん、ゴッホやモディリアニのような短命の方もいます。
が、他分野に比べて長命の方も多いと感じます。
生きてきたことを吸収・昇華して、作品に反映していく。
作風も変わっていく場合がほとんど。
羨ましい人生ですね。
そしてクラシックの音楽家も、作曲家・指揮者をはじめとして、演奏者も
円熟という生き方があります。
この時、個性が際立つような気がしています。私は。
夭折のモーツァルトやシューベルトは円熟して生涯を終えていると思います。
ジャズマンも加齢とともにスタンダードな生き方(洒落たスタンダード曲のようなという意味で)をしていくことは出来ます。
ただ、ジャズの創造性という点では、加齢は大敵のような気がします。
この点、ジャズはスポーツに似ています。
できる期間は有限なのだと思います。
うーん・・・
生まれ変われるなら、ジャズマンがいいか、画家がいいか・・・
スポーツ選手? 苦しそうだし、痛そうだし・・・