「げんこつ」ユニット使用のテクニクスSB-65S
ジャズ、クラシック、ヴォーカル等、いろいろ聴いてみました。
20㎝ユニットは万能性が高い、と私は感じています。
各ジャンル、そつなく鳴らします。
苦手な部分は、大音量ですね。
例えば、ジャズのアタックの伸び、クラシックの全合奏、などは、十分ではありません。
歪が増えます。仕方ないことです。
ひとつ、凄く向いていると思うジャンルが見つかりました。
これらの音楽は、教会でシンプルなマイクアレンジメントで録られているものが多く、
自然な音場感が特徴です。
SB-65Sは、この自然な音場感の再生が得意です。
また、古楽は多くの場合、大きなダイナミックレンジを必要としません。
音は、後ろのJBLシステムが鳴っているように聴こえます。
左右だけでなく、上方・後方にも広がります。
広大ではありませんが、とてもナチュラルな音場です。
上の写真の、クラシック用Siemensシステムは、置いてある側の壁いっぱいに音場が出現します。ただ、わずかに人工的というか・・そんな感じがしないでもありません。
SB-65Sの音場は自然です。シングルユニットの特徴でしょうか。
この音場の生成は、スピーカーが壁面から離れているのもプラスしていると思います。
バッフル面と後ろの壁面との距離は約130cmあります。
音場、特に上方への音場は、天井の高さが2m70cmとか、3mくらいあると有利、ということは体験しています。
拙宅のオ-ディオルームの天井高は一般的な2m43cmですが、平屋で切妻屋根のため、天井の上に大きなスペースがあります。
ちょっとだけ、いい方に作用しているかもしれません。
私は、NHKFM放送の「古楽の楽しみ」が好きで、300番組ほどをコレクションしています。
古楽を聴きながら、うつらうつら・・(寝るな!)
いいスピーカーを入手できました。