1973年1月生まれ 51歳
あの頃の生まれか・・・
あまり女流作家は読んで来ていません。
女性がそう好きではありません。あれ?
正確に言うと、○○は好きだけど、○○が好きという訳ではない。かといって○○ということではない・・・
深い意味はありません。
大好きな女性の方々
緒方貞子さん(故人)
若尾文子さん
塩野七生さん
内田光子さん
高木美帆さん
それが、昨年あたりから、
川上未映子さんや宇佐美まことさんの作品を読むようになり、考えが変わりました。
女流は面白い、女性は素晴らしいと。
ジェンダー的には女流という言い方も駄目?
で、名前だけは知っていた「湊かなえ」さんを読むことにしました。
いかにも、ミステリアスなペンネームですね。
デビュー作の「告白」(2008年 作家さん 35歳)
を読みました。
なぜデビュー作かと言うと、以前、伊坂幸太郎さんの「ホワイトラビット」を読んで感じ入り、デビュー作に戻って順によんだ経験から、「どうせなら最初から」と思ったからです。
舞台、リアリティ、余韻・・・なんという面白さ!
デビュー作とは思えない文章の自然な流れがあります。
完成度の高いデビュー作は難しいです。例えば、
村上龍「限りなく透明に近いブルー」(古いね)後半失速を感じました。
伊坂幸太郎「オーデュポンの祈り」もリズムの乱れがあったと思います。
2.3作目
「少女」(2009年1月 36歳)
「贖罪」(2009年6月 36歳)
4作目
「Nのために」(2010年 37歳)
期待どおりです。
素晴らしいリズムで流れていきます。
このタッチは、月並みな言い方ですが、天才的だと思います。
しかし、この作家さん「あとミスの女王」と呼ばれているそうですね。
「後味の悪いミステリー」という意味らしいのですが・・
どこが「あとミス」なのか、よくわかりません。
後味で言えば、大ファンである伊坂幸太郎さんの方が悪いような気がします。
それと、海外の小説、後味の悪さでは相当なものですよねえ。
これからも読む好きなミステリー作家さんたちリストの
湊かなえ が加わりました。
湊かなえさん 現在全28作品 愉しみです。