ジャズとテニスの雑記帳

ジャズ・テニスそしてオーディオやミステリーについての日常を綴ります

ミステリー他

ミステリー♠ 湊かなえ 第5作から第8作

全作品を読もうと思っている 湊かなえミステリー 第5作 夜行観覧車 第6作 往復書簡 第7作 花の鎖 第8作 境 遇 デビュー作から、滑らかな文章表現をされる作家さんです。 作品を重ねるに従い、更にその傾向は強くなっていると思います。 素晴らしいですね…

ミステリー♠ 愚者の街 ロス・トーマス

このミステリーが凄い2024年 第4位 愚者の街 ロス・トーマス著 原題 THE FOOLS IN TOWN ARE ON OUR SIDE Ross Thomas 著者は米国のベテラン作家で、1926-1995年とあり、翻訳が最近ということでしょうか? 話の時代は、日中戦争さなかの志那にはじまり…

ミステリー♠ 処刑台広場の女

2023年 このミステリーが面白い 海外第3位 原題 GALLOWS COURT 著者 MARTIN EDWARD これは、これは、凄いミステリーだと思います。 舞台は1930年のロンドン 初っ端からスリリングなシーンが続きます。 例によってネタバレ…

ミステリー♠ トュルー・クライム・ストーリー

このミステリーがすごい・・海外 第5位 トュルー・クライム・ストーリー 原題 TRUE CRIME STORY Jseph Knox ひとことで言えば、面白いです。 雑誌の順位評価は関係ないですね。1位、2位と違いは感じません。 話は「ある女子大学生の失踪」をめぐって、女…

ミステリー♠ 頬に哀しみを刻め  S・A・コスビー著

ミステリーの先輩「音楽&オーディオの小部屋」さん、今年もミステリーを紹介をしてくださいました。以下、ブログから無断転載です 父娘そろって大の「ミステリファン」だが、今年も娘が「このミステリがすごい!」を持って帰ってきた。国内編と海外編に分け…

ミステリー♠ 湊かなえ ・・・これは・・・

湊かなえ 1973年1月生まれ 51歳 あの頃の生まれか・・・ あまり女流作家は読んで来ていません。 女性がそう好きではありません。あれ? 正確に言うと、○○は好きだけど、○○が好きという訳ではない。かといって○○ということではない・・・ 深い意味はあ…

ミステリー♠ 宇佐美まこと 逆転のバラッド 鳥啼き魚の目は泪

「骨を弔う」で興味を持った作家さん、宇佐美まこと 2018年7月 作家さん 61歳 ご紹介くださった、別府のS先輩、ありがとうございました。 宇佐美まことさんの、他の作品を読みました。 逆転のバラッド 2023年2月 66歳 鳥啼き魚の目は泪 20…

ヒッチコック?

家のすぐ近くの電線です。 夕方、ムクドリが群れで留まっています。 あまり近くには行かない方がいいです。 糞の絨毯爆撃を受ける危険があります。 今回はムクドリですが、スズメの場合もあります。 このような習性は、安全性(外敵から身を守る)、温度調節…

アンソニー・ホロヴィッツ 「ナイフをひねれば」

アンソニー・ホロヴィッツの、2023年日本における新作 <ホーソーン&ホロヴィッツ>シリーズ第4弾 「ナイフをひねれば」 原題 「 THE TWIST OF A KNIFE 」 元刑事の探偵ダニエル・ホーソーンと著者であるアンソニー・ホロヴィッツの迷コンビによる英国…

清水義範の世界

清水義範さん ジャンルとしてはパロディ文学で良いのでしょうか? 飛びぬけていきます。 言葉、文章、リズム等、私くらいの読者では、笑いが追いつきません。 短編集の「永遠のジャック&ベティ」と「蕎麦ときしめん」 どちらも可笑しさ爆発の短編集です。 …

「骨を弔う」 宇佐美まこと

「音楽&オーディオ」の小部屋・ブログ主さんが強く推している作家 宇佐美まこと ビッグネームの方ですが、まだ作品を読んだことはありませんでした。 女流 1957年生まれ 現在66歳 「骨を弔う」この作品は61歳の時の作品。 文体にあまり特徴はなく、…

「村上ワールド」談議に参戦

「音楽&オーディオ」の小部屋のブログ主さんが、12月15日の記事と12月17 日の記事で作家「村上春樹」に触れていらっしゃいます。 なるべく切り取りにならないように再掲します。 15日の記事 作家の「村上春樹」さんについては、人によってかなり…

川上未映子・村上春樹 みみずくは黄昏に飛びたつ

川上未映子さんが村上春樹さんに新作を中心にインタビューした本 「みみずくは黄昏に飛び立つ」 2017年4月発行 異業種間のインタビューは、噛み合わなかったり、忖度し合ったりで、深まらない場合が多いように思います。 この本は同業種、嚙み合ってま…

川上未映子 その4

川上未映子の読書 その4 「あこがれ」 2015年10月20日 発刊 248頁 「夏物語」 2019年 7月10日 発刊 543頁 長編2作 前者は、小学生の友人二人のそれぞれの思春期(と思っていましたが、それより前の年代でした)の重大な出来事を、立…

川上未映子 その3

川上未映子の作品、次の2冊です。 と、その前に、お詫びと訂正です。 前の記事で、 「先端で、さすわ、さされるわ、そらええわ」 と 「水瓶」 の2冊を「短編集」と紹介しましたが、正しくは「詩集」でした。 著者の紹介欄を見て気が付きました。 「詩」だ…

川上未映子 その2

暑いです! 7月のテニス日数は11日でした。 仲間内のゲームはたいした運動量ではありません。 レッスンは容赦なくシゴカレます。 猛暑対策は、 睡眠不足にならないこと。 朝からスポーツドリンクを体内に入れておくこと。 対策グッズ(帽子・首巻等)を積…

川上未映子 を読み始めました 

知人の影響で、ある作家や作品を読み始めることがありますよね。 そういう方のひとり、「沖縄で島猫と暮らす日々」のブログ主さん。 お歳は、私より一回りくらいお若いようです。(この方、年齢公開です) 「IT技術者として激労し現在は沖縄で隠居していま…

殺しへのライン アンソニー・ホロヴィッツ

長篇ミステリーの巨匠アンソニー・ホロヴィッツの「殺しへのライン」 奇怪な元刑事ダニエル・ホーソーンが登場するシリーズの第3話です。 謎解き本格ミステリーの構造が複雑で、犯人あては困難を極めます。 もちろん、その手掛かりは数多く示されている訳で…

われら闇より天を見る その後

4月に感想を書いたパーネル・ウィタカーの小説 著者が、あとがきの中で、「自分にとって最も重要な2冊」と紹介していた本を読みました。 一冊は、ジョン・ハートの「ラスト・チャイルド」 アメリカ西部の田舎町を舞台にした、少女誘拐事件に端を発する物語…

綾辻行人の Another 三部作

ミステリー作家 綾辻行人の傑作シリーズ Another 一作目 「Another」 2009年10月初版 作家49歳 二作目 「Another Episode S」 2013年 7月初版 作家53歳 三作目 「Another 2001」 2020年9月初版 作家60歳 実は、三作目の「Another 2001」を最初に読みま…

マルクス「資本論」に脱成長のヒントを学ぶ を読んで

図書館の新刊棚で見つけました。 新刊といっても、2022年2月の発行です。 私の学生時代は、経済学は「近経」と「マル経」が二つの流れでした。 1991年のソ連崩壊とともに、「マル経」=マルクス主義経済学は衰退の一途をたどった・・と思っていましたの…

われら闇より天を見る クリス・ウィタカー

「(ニューヨークで)一回も(ホテルから)出たことがない」大谷選手談 以前はテニス選手も「空港とホテルと試合会場しか知りません」ということを言っていました。今はもう少しテニス以外も楽しんでいるようです。 ・・・私はストイック大好きです。ウソデ…

黙秘犯  翔田 寛

6-0が11-12に、なる? 「なおエ」という言葉を頭の中から消すことにしました。 ネガティブな表現は止めます。 昔、「PLより弱い」と言われた球団がありました。まったく嫌な表現でした。 ・・上手いこと言うなあとは思いましたが・・ 私、阪神ファ…

阿津川辰海 読書日記           米澤穂信  米澤屋書店

「大谷選手の結婚相手は一般人?」と言う表現をテレビで聞きました。 「一般人」って誰? 「一般人でない人」って誰? ざっくり言えば、 一般人でない人とは、芸能人(人気商売)・プロスポーツ選手(特別な能力)を指すのかな? アナウンサーは芸能人に入り…

爆弾  呉 勝浩

「このミステリーがすごい! 2023」 このランキングで国内1位に輝いた本著「爆弾」 この本は、引き込みますね。 冒頭から一気に読ませます。まさにグイグイと。 ネタばれになりますから、内容については曖昧な言い方しかできません。 実は、最後の「ミ…

空白の五マイル 角幡唯介の人生一度目の探検

角幡唯介 「空白の五マイル」 副題 チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む 「極夜行」で角幡唯介という探検家を知り、「人生2度目の(真の)探検がこの北極圏極夜行である」「1度目はツアンポー峡谷探検」という言葉に導かれて本書を手に取ることにな…

極夜行 角幡唯介  探検を疑似体験する

探検家角幡唯介さんの北極圏極夜紀行のドキュメンタリーです。 探検家と対極の生活をしてきた私が、自然に手に取る本ではありません。 愛読ブログ「沖縄で島猫と遊ぶ日々」のcatpower さんの記事で知った本です。 北極圏の、太陽不在の真っ暗闇の世界を旅し…

こんな日本に誰がした プチ鹿島

プチ鹿島 政治コラム集 お笑い公文書2022 本は図書館に返してしまったので、画像はお借りしました。 プチ鹿島氏は新聞20誌(20でよかったかな?)を読み比べて政治コラムを書かれています。 発想の根拠をそこに置いているというのは慧眼ですね。 とにか…

My Favorite 伊坂幸太郎

伊坂幸太郎単行本44冊を読み終えました。 快作ばかりの作家さんだと思います。 その中でも、好きな作品、心に残る作品はいくつかあります。 第一にあげるのは ゴールデンスランバー(14作目) 私にとっては1970年が舞台の小説でした。どういう意味か…

伊坂幸太郎 マイクロスパイ・アンサンブル

伊坂幸太郎単行本全44冊、最新の一冊を読み終えました。 マイクロスパイ・アンサンブル 2022年4月発刊 作家さん51歳(52歳かも)の時の作品。 190頁の中篇です。 作家さん得意の同時多次元進行の構造です。 この書き方に、私は慣れていますが…