ジャズとテニスの雑記帳

ジャズ・テニスそしてオーディオやミステリーについての日常を綴ります

ジャズ

植草甚一さんを読み返す ジャズの前衛と黒人たち

JJおじさんこと植草甚一さん。 まさか、過去の人になってはいないでしょうね。 どうしてかと言うと、今、あの頃のジャズはほとんど聴かれていないのではないかと思います。 スイングもバップもアヴァンギャルドも。 植草さんは1908年(明治41年)8…

ジャズ愛聴盤 13  ケン・マッキンタイヤー With ドルフィー 

アルト・サックスとフルートの奏者、Ken Mcintyre の LOOKING AHEAD 1960年6月の録音 エリック・ドルフィーが共演です。 この二人は同じパーカー派と呼ばれ、楽器もアルトサックスとフルートは共通。 しかし、演奏はまるで違います。 伝統を踏まえて独…

ジャズ愛聴盤 12   エリック・ドルフィー「Out There」 

エリック・ドルフィーのアウト・ゼア 1960年8月 録音 ドルフィーのワンホーンセッション。 編成が少々変わっています。 チェロ、ベース、ドラムのピアノレスです。 ドルフィーの演奏はややストレイト。この印象のドルフィーは案外少ないです。 ロン・カ…

ジャズ愛聴盤 11  オリバー・ネルソン With Blues & ドルフィー 

オリバー・ネルソンのアルバムでドルフィーが共演しているものは2枚あります。 1960年5月 録音 ドルフィーはアルトサックスとバスクラを演奏しています。 オリバー・ネルソンのテナーとの対照的な演奏が楽しいですね。 対照的・・O・ネルソンのBLUESと…

クラシック音楽についての妄想

クラシック音楽館における、大友良英さんの”自由な音楽”に感動しました。 自由と言っても、適当!とか行き当たりばったり!ということではありません。 ”上質な自由”は高難度です。 演奏者は”自由な演奏”をするために、とんでもない練習をしていると思います…

クラシック音楽館 大友良英PRESENTS 武満徹の”うた” 

昨日放映の番組、大友良英PRESENTS 武満徹の”うた” 武満徹の六つの歌を、大友良英さんが、自己の音楽観や武満徹との交流を経て得た音楽観により、六人の歌手とともに練り上げる音楽ドキュメンタリーです。 内容は、心に感じる素晴らしいものだと思いました。…

JAZZ TONIGHT 大友良英 

NHK・FM唯一のジャズ番組(他にもあるのかな?)がJAZZ TONIGHTです。 スイング・ジャーナル元編集長の児山紀芳さんが長年MCをされていた長寿番組で、氏亡き後を大友良英さんが継がれました。 二人に共通しているのは、溢れんばかりのジャズ愛でしょう。 そ…

オーディオ備忘録 その15 クラシック用システム

ジャズ用システムの反対側にクラシック用システムを置いています。 時々「クラシック用とかジャズ用というシステムはない」というご意見を聞くことがあります。 「ソースに入っている情報をそのまま再生するだけ!」と。 そうですか・・・ そもそもソースに…

第1期「ジャズ愛聴盤」を終えて

「ジャズ愛聴盤」と名打って、大好きなジャズマンのレコードを紹介させていただきました。拙文にお付き合いいただきましてありがとうございました。 エリック・ドルフィーからAEOCまでの10人。 実はこのテーマ「ジャズ愛聴盤」は不人気シリーズでした…

ジャズ愛聴盤 10 アート・アンサンブル・オブ・シカゴ THE THIRD DECADE

愛聴盤区切りの10枚目は、AEOCのサード・デケイドです。 1984年6月の録音 好みのわかれるバンドかも知れません。私は大好きです。 レスター・ボウイ、ロスコー・ミッチェル、ジョセフ・ジャーマン、マラカイ・フェイバーズ、ドン・モイエ と名前を聴…

高柳昌行 汎音楽論集

高柳昌行。いうまでもなく日本のジャズギタリストで、アヴァンギャルドなジャズマンの筆頭の方だと思っています。 外国のジャズマンのことは書きやすいが、自分と同じ日本人のジャズマンのことは軽々に書くことはできません。何故でしょう? 演奏を聴いたり…

オーディオ備忘録 その14 ボロトレーン邸の音

昨日の続きです。 ボロトレーン邸の音を、解るように書いてくれ、とのコメントをいただきました。 ”何に唸るか”を書いてみます。 ウッドベースでいえば、リチャード・デイビスが部屋の左側で立ってベースを弾いているのが見えます。 私のシステムでもウッド…

オーディオ備忘録 その13 オフ会 

ブログ「ボロトレーンの日記」でお馴染みのボロトレーンさん邸で、アナログプレイヤーの新しいベルトの音を聴かせていただきました。 変りましたね。 音を文章にするのは難しいのですが、実在感がさらに増した感じです。 大げさに言うと、浮世離れをし始めた…

ジャズ愛聴盤 9 ローランド・カーク   ドミノ

大好きなジャズマンのレコードから1枚づつ選んでご紹介している「ジャズ愛聴盤」シリーズの9枚目になります。 ローランド・カークのDOMINOです。1962年4月と9月の録音。 ご存じマルチリード奏者の代名詞、R・カークのカルテット演奏。 この盤でも、…

オーディオ備忘録 その12 お気に入りのカートリッジ

ジャズ用のJBLシステムに使うカートリッジは二つあります。 ひとつはヤマハMC-505 もうひとつはオーディオテクニカF-7です。 (汚れていますね・・・) どちらもお気に入りです。 私好みの、ワイドレンジ・フラット(癖が少ない)・緻密という条件…

ジャズ愛聴盤 8 マリオン・ブラウン   Porto Novo  

実は「ジャズ愛聴盤」の記事はあまり人気がありません。 ジャズは嗜好性の鋭い音楽ではあります・・ 何か不人気対策を考えなくてはなりませんが、初志貫徹ということで、もう3回(計10回)現在のスタイルでお付き合いをお願いします。 8枚目の今回は Mar…

”不公平”のウィンブルドン

昨日に続きウィンブルドンです。 今年はテニスファンの私にとって、あまり気持ちのいい年ではありません。 ”恫喝”のローランギャロスに続いて、”不公平”のウィンブルドンになりました。 第2シードのメドベージェフの4回戦が雨天により第4セット途中順延に…

ウィンブルドン・テレビ観戦

ウィンブルドンの4回戦を観ています。 ジョコビッチ対ガリンの試合です。 今年は芝の具合がおかしいのか、へっぴり腰で打つ選手が多いですね。ジョコビッチもつられて?へっぴり腰ですね。 アンフォーストエラーで決まるポイントが多いです。どうも・・・ …

ジャズ愛聴盤 7 アーチー・シェップ  Day Dream

Archie Shepp は、音色といいフレーズといい、才能あふれるプレイヤーだと思います。 そのシェップが私好み?に変容した演奏を披露しているアルバムです。 1977年6月 日本コロムビアのプロデュース 前年の Hi-Fly にその萌芽があったような気がします。…

レッツ・ゴー 圭!

錦織がウィンブルドン2回戦敗退となりました。残念です。 記事とは関係ありません。写真がないとさみしいので・・ 素人的に感じるのは、今年の錦織はアップダウンのダウンがちょっと多いなということです。 調子は戻っていませんね。 ポスト・ビッグ4とし…

ナブラチロワの強さ

女子テニスのレジェンド、マルチナ・ナブラチロワの強さについてです。 どのくらい強かったかというと、 1983年から84年にかけて・グランドスラム6連覇 1983年・86勝1敗 1984年・74連勝(この年、2敗だったと思います) 勝ち方も凄かっ…

ウィンブルドン愛?

ウィンブルドン初日のテレビ(WOWOW)を観ました。 そうでした、MCが石黒賢さんでした。 昨年(正確には一昨年)までの彼は、ウィンブルドン愛、フェデラー愛が出まくりでした。過剰です。 今年はどうなのでしょう?(彼の出ているところは見てないのでわかり…

ジャズ愛聴盤 6 アルバート・アイラー    Nuits De La Foundation Maeght

アルバート・アイラーのラストレコーディングになります。 60年代を駆け抜けたというより驀進したテナー、アルバート・アイラー 残されたレコードに駄作はありません。 スピリチュアル・ユニティやゴーストなど幾多の名盤の中で、私はこのラストレコーディ…

ジャズ愛聴盤 5 ブッカー・リトル   Out Front

素晴らしいトランペッター、ブッカー・リトルの遺産 1961年3月・4月の録音 リトルの音楽はスケールが大きい。 スケールが大きいとは、背景や未来を感じるということです。 リトルはドルフィーと共演したときにぐっと輝きを増します。 この年の夏、ドル…

ジャズ愛聴盤 4 セロニアス・モンク Thelonious himself

好きなレコードの紹介も4枚目になりました。 ここまでの3枚は、アヴァンギャルドなジャズばっかりですね。好きな演奏を追いかけていくと、この傾向が強くなります。 好きな演奏・・・言葉で言えば、創造性を感じさせてくれる演奏、音楽でしょうか。 創造性…

ジャズ愛聴盤 3 アンソニー・ブラクストン  In The Tradition

マルチリード奏者 アンソニー・ブラクストンの快作です。 1974年5月29日、デンマーク・コペンハーゲンでの録音 個性の強いピアニスト・ベーシストとの聴きごたえ十分の快演です。 ブラクストンもそうですが、テテ・モントルー、ニールス・ヘニング・…

ジャズ愛聴盤 2 オーネット・コールマン Ornette Coleman At The ”Goleden Circle” Vol.2

1965年12月 スウェーデン・ストックホルムに於けるライヴ録音 ベース、ドラムとのトリオ演奏です。 オーネット・コールマンという人は、つくづく、共演者に恵まれてきた人だと感じます。1958年のデビュー以来。 このライブもトリオの絡みがスリル…

ジャズ愛聴盤 1  エリック・ドルフィー「Out To Lunch!」 

最初にご紹介したいレコードはエリック・ドルフィーの最後のスタジオ録音である「OUT TO LUNCH!」です。 1964年2月の録音。その後、ドルフィーは4月に渡欧し、6月29日にドイツにおいて公演中に倒れ急逝。 本作品のアンサンブル・インプロヴィゼー…

ジャズを聴き始めたころ

中学校時代に「危険な関係のブルース」や「死刑台のエレベーター」がラジオから流れていました。しかしそれによって、スイングやバップに目覚めるということはありませんでした。 高校時代はビートルズ、ベンチャーズがリアルタイムの世代です。 大学で東京…

初めまして

団塊の世代です。いついなくなってもおかしくない一方、もしかしたら10年単位で生き残れるかもしれません。 ジャズ・テニス・オーディオなどの雑記帳にお付き合いください。